ピエロの涙の理由3本物のフランスの有名役者
19世紀のフランスでは、体制批判をする出し物やセリフに対しての取り締まりが厳しい時でした。そのような社会的背景が、ピエロを生んだと言われています。
弾劾を逃れるために、芝居などはセリフがいらないパントマイムが好まれていました。ピエロは、そんな時代のフランスの演劇に出てくるクラウン(道化師)の役名でした。
実在の役者、バチスト・ドビュローが演じたクラウン役ピエロが、かなりの評判と人気が出ました。
そんなバチストでも舞台を降りる時が来ます。引退講演では、大拍手が鳴りやみません。
すると、ピエロ役の時には一言も発したことのないバチストが、感激のあまり声を出して、涙を流したのでした。
その涙がピエロの涙になったと言われています。バチストのように上手くピエロを演じる事がことができるように願って書かれた涙なんですね。
まとめ
さて、みなさんはどの説をご存知でしたか? また、どれが一番有力だと思いますか?
- 貧しいピエロの少年の、目の見えない少女への思いの涙
- 人気ピエロの亡くなった息子への涙
- 実在の名役者バチストの引退の時の涙
バチストをモデルにしたフランス映画「天井桟敷の人々」というのがあります。3番目のピエロの涙の理由を映画にしたものではありませんが、作品の中で主人公バチストが演技のさなかに涙を流すシーンがあります。実在のバチストの涙もこんな感じだったのかな?と思うほど、印象的なシーンです。
一般的には、実在の役者の名が出る3番目の説が最有力と言われています。
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