平均律とは?
平均律は簡単にいうとオクターブ(ドレミファソラシド)をきれいに12等分する音律です。
多くのピアノの調律はこの平均律で行われます。
平均律のいいところは、すべての音が等間隔なので転調しても違和感がないことです(例えば、「ドレミファソラシド」を聞いても「ファソラシ♭ドレミファ」を聞いても同じ音階として聞こえ、違和感を感じません)。
厳密にいうと、半音上がるごとに2の12乗根(12乗したら2になる数です。高校数学を勉強した方ならピンとくるはず・・・)をかけていくのですが、数学嫌いの方のために今回は割愛します。
さて、ここでひとつ大事なポイントがあります。
2つの音があるとき、それらの音の高さを表すHzが、整数比の音同士のときはきれいに重なりますが、
例えば「3.141592倍」など無限に続く小数倍のときはきれいに重なりません。
ここでいう「きれいに重なる」とは、音の「うなり」が聞こえないということです。逆に、「きれいに重ならない」場合、2つの音を同時に鳴らすと微かに「ウヮン、ウヮン」という音の「うなり」が聞こえます。