表語文字とは
表音文字と表意文字は、音←→意味、と対をなす単語ですね。
表語文字とは、その両方の要素を持つ文字です。
表語文字は種類が少なく、現在は漢字(中国語)しか使われていないそうです。
音と意味の両方の意味を持つ例は、表語の「語」が分かりやすいです。
左側の「へん」が「言葉に関わる」という意味を表し、右側の「つくり」は「吾」の漢字を当てて、発音を表しています。
更に、日本で独自の漢字を作ったケースもあります。その場合、音だけを表した単語や、意味だけを表した単語もあります。
中国には無い、日本独自の動植物を名付けたものもあれば、哲学などのヨーロッパ思想を日本語化するために作られた熟語など、その由来は様々。
外国を漢字で表す「亜爾然丁(アルゼンチン)」は、音だけを表したもの。当て字、とも言いますね。
「自由」は明治維新以降に、ヨーロッパからもたらされた思想を日本語化したもの。英語発音に習うなら「仏利伊打務」とでもするべきですが、意味を重視して漢字を選び、日本語の読みを当てて「ジユウ」となりました。