しょうゆ差しが詰まる原因とは?
しょうゆ差しを詰まらせる、こげ茶色のボソボソした塊。
これは、おしょうゆが乾いてできた、「おしょうゆの結晶」のようなものです。
おしょうゆは完璧な液体ですが、造る過程では、実はあまり水分を加えていません。
また、材料は、麦味噌とほぼ同じ。発酵の力で、大豆や麦麹をドロドロに溶かして、造っています。
ポロポロの米麹が、トロリとした甘酒に変わるのと同じです。
おしょうゆは、塩分とうま味成分がぎゅっと詰まった、とっても濃い液体なのです。
しょうゆ差しの口は、常にしょうゆが付着していて、室内の空気に晒された場所。
濃く溶いた水彩絵の具が、パレットの上ですぐ乾いてしまうように、
おしょうゆもまた、しょうゆ差しというパレットで乾き、固まってしまうのです。
しょうゆ差しの口を塞ぐ、あの塊は、おしょうゆに含まれる塩やアミノ酸が結晶化したもの。
口にしても身体に害があるわけではありませんが、酸化しきっているので、嫌な雑味があり、当然、ものすごくしょっぱいです。